ビデはいつから使われるようになったか


 女性の研究者で『名器の科学』なんてユニークな著書もある滋賀医大の笠井寛司先生によると、プールで平泳ぎする女性の後ろを泳ぐな、とか。女性が大きく足を開くと、大陰唇が左右に引っ張られて、いちばん垢のたまりやすい陰唇の溝が水に洗われる。そこで垢は流れ出し、ひょっとすると事後の精液も流れ出すといいます。ホントでしょうかね。

 かくも不ケツ(いや不マンか)な女体にとって、最近のウォシュレット便器の普及はまことに福音。いわゆるビデ装置がついているためです。

 ビデは用足しのあとを洗うだけでなく、膀胱炎やトリコモナスの予防にもなります。むろん、事後の精液も洗い流す。ただし、従来いわれてきた避妊の効果は疑問だそうです。

 ビデの始まりは中世。古代からそれらしいものがあったといわれますが、どんな形状だったか不明です。したがってヨーロッパ中世の噴水式が、まあ元祖といえましょう。

 そして1710年ころ(江戸時代、徳川6代将軍家宣のころ)、いまのビデが生まれます。小型の乗馬用の馬を意味するビデがその名になりました。欧米のホテルにあるビデは、便器と並んで、たしかに馬に乗るかたちで備えてあります。初めてビデと対面した日本人旅行者が、前後逆に腰かけたり、大きいほうの用足しをしたり、珍談をどっさり生んだものでした。

 20世紀に入り、欧米の先進国ではビデがどんどん普及します。彼らには日本人のような入浴習慣がなくて、女体を清潔にするにはビデしかなかったという事情もありましょう。

 日本では、やっと10年ほど前にシャワー式便器が売り出され、女性たちがソコを噴水で清める「味」を知りました。「オナニーがわりになるわ」なんて、ふとどきな応用を考えた女性もいるようですが、ともかく女性が清潔になるのはいいことです。


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