|
いまも昔も学生時代には、
「おい、ここにあったあの本どうした?」
「古本屋に二束三文で売ったよ」
「バカだな、おれの友だちで、ほしがってたのがいたのに。足元をみられたんだろ、どうせ」
「まあな……」
といった会話をかわしたりします。
「二束三文」というのは江戸時代初期から使われている言葉で、金剛草履(わらなどでつくった丈夫なぞうり。ふつうのぞうりよりも、かかとの部分が細くて長い)が二足で三文だったことに由来しており、もともとは「二足三文」と書いていました。現代流でいうなら、パンストが5足1000円といったところでしょうか。
「安物買いの銭失い」というのも、たしかに一面では真実をいい当てていますが、「二束三文」をあくまでも教訓にしようと思ったら、「二束三文なら売らずに買え」ということになるでしょう。安く買って、高く売るのが商売の鉄則。それなら「二束三文」も、頭の使いようで金儲けのタネになる、というわけです。
|