新幹線に長時間乗っても疲れない席は


 新幹線普通車の3人掛け(A、B、C席)+2人掛け(D、E席)の場合、ひとり旅なら、あなたはどの席を選ぶでしょうか。指定席でも、すいているときはA〜Eの好きなところを指定できます。たいていの人は、2人掛けの窓側Eがお好きのようです。

 たとえば、東海道新幹線の東京や新大阪からでは、よほどの混雑期を除けば自由席にかならず座れます。特急料金の指定席との差は通常期で500円、繁忙期で700円です。駅弁代の足しになります。

 自由席で比較的すいているとき、いちばん敬遠される席はどこでしょうか。3人掛けの真んなかのBです。同じく窓側でもEよりAのほうがベター。というのは、うまくすればB席があいたままになるからです。ひじかけを上げれば、2人分の席でゆったりできます。それほど混んでいないときはA席がねらいめなのです。

 都内の某大学の名誉教授I氏は毎週、講義をしに東京─名古屋を新幹線で往復しています。車中、なるべく疲れないようにするため、振動の少ない席を選んでいるといいます。

 それにはまず、旧型の0系よりも2階建て車両組み込みの100系車両にし、その自由席に乗るのです。車体のうち、もっとも振動の少ない位置はどこかといえば、中央の席です。つまり、席番号10Cと11Cになります。

  I氏はその席に座ると窓外の景色を見ず、読書もしません。座席を倒さずに背筋を伸ばして座り、頭を背もたれにもつけません。たまにトイレに行って軽い体操をするだけ。これがI氏流新幹線での疲労防止最善法だとか。

 東海道新幹線が開業(昭和39年)したとき、0系車両の普通車座席は、約3時間座りっぱなしで疲れを感じないように設計されたそうです。人体は、どんなに快適につくられたいすでも、同じ姿勢をつづけられる生理的限度ははぼ3時間といわれています。

 新幹線の座席は開業以来いろいろと改良され、とくにグリーン車のものなど旅客機並みに改善されました。

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