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「目白三平シリーズ」など、サラリーマンの悲哀を小説に書いて平成4年(1992)に亡くなった作家の中村武志は、かつて夫人が亡くなったとき、所用で病院にかけつけるのが遅れました。
病室に飛び込むと、亡くなったばかりの夫人のほかにはだれもいない。「死に目に間に合わなかったのか」という無念の気持ちと、「なにか形見を残したい」との思いが合致して、ふとひらめいたのが、なんと夫人の股間のヘアを剃り落として持ち帰ろう、という奇抜なアイディアでした。
あとで湯灌をした際、息子さんたちはノッペラボウの遺体を見てびっくり。「親父のしわざだろう?」と詰め寄りましたが、シラを切り通しました。
思い出のアンダーヘアは、のちに人形の頭髪として活用。中村は書斎に置いて毎日眺めていたそうです。こうなると、奇行も愛妻家ゆえのこと、と周囲は納得してくれたものです。
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