「ベッピン」「ハイカラ」の漢字は


 言葉にもレトロ調というのがあるとしたら、「ベッピン」「ハイカラ」などが、それにあたるのではないでしょうか。どちらも、明治時代の流行語。当時はトレンディなニューワードだったというわけです。

 「ベッピン」は、ふつうの品物とは違うという意味の「別品」がもとになった明治初期のはやり言葉。美人の異称として使われだしてから、「別嬪」と別の字があてられるようになりました。いまなら間違いなく女性蔑視だと問題になるでしょうが、さすがに明治の男性も「品」ではマズイと思ったのでしょうか。名古屋で生まれ、大阪方面に広がり、東京にも入ってきた言葉です。

 「ハイカラ」はハイカラー、つまり、丈の高い襟という意味です。明治30年(1897)ころ、毎日新聞がハイカラーをつけて気どって歩いている洋行帰りの紳士を「ハイカラー」と皮肉って取り上げたのが発端になり、西洋風を気どるという意味の流行語になりました。軽薄だから、というわけで「灰殻」とあてられたり、「はいかる」と動詞化もされました。「蛮カラ」は「ハイカラ」をもじってできた言葉です。

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