なぜ同額コインの支払いは20枚までか


 たとえば、100円の買い物をする場合、支払いは全部1円玉でもよいのでしょうか。答えはノーです。

 現行のコインは「臨時通貨法」(日華事変、つまり昭和12年に起きた日本と中国の全面戦争の日中戦争のさなかの戦時立法)に基づいて発行されていますが、同法によるとコインには通用力の限度が決められているのです。

 100円玉なら2000円分まで、50円玉は1000円、10円玉は200円、5円玉は100円、そして1円玉は20円までと決められています。

 つまり、どの額面のコインでも、同額面ばかりで支払いができるのは20枚までとなっています。21枚以上そろえて出したら、受け取りを拒否されても仕方がないというわけです。

 これは、1円玉や5円玉といったコインは「臨時通貨法」で、お札を補助する臨時の貨幣として定められているからです。

 当然のことながら、お札のほうは上限を定められていないので、1000円札を何枚出そうが通用力はあります。

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