「お馴染みさん」は何度目からか


 花柳界(遊女や芸者のいるところ)用語で「ひら」というのは、座敷に芸者をはべらせ、酒をくみかわしながら唄を聞き、手踊りなどを観賞するマジメなお遊びのことです。

 これに対して、好いたらしい芸者を口説いて4畳半の部屋に連れていき、ちょんの間(短い時間)にイタダいてしまうのを「カゲ」とか「小唄」「端唄」などと呼びました。

 また、オールナイトでお楽しみをするそれは「おきまり」とか「長唄」などと小粋な隠語を用います。

 初めて遊びにきてくれることを「初回」といい、初回客の相手となった女性は、なにかと打ち解けないものが残るのがつねで、再び訪れてくれることを期待したサービスを、と考えるのが通人です。

 それで、再度きてくれるのが「裏を返す」で、3度目になると初めて「馴染み」と呼ばれるようになるのです。

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