巨万の富を残すにはどうするか<雑学倶楽部>



巨万の富を残すにはどうするか<雑学倶楽部>

その場がど~んともりあがる雑学の本
もう少し目立ちたい雑学<第4章>

秀吉の時代、堺や博多には豪商といわれる商人が権勢をふるっていました。その一人に島井宗室という商人がいました。博多の生まれで、九州の諸大名に金銀を貸しつけて富を得た豪商といわれた人物です。秀吉にも接近していた商業界の大立て者でした。

その宗室が、死の直前に養子にあてた遺言は、古い商家の遺訓として知られています。そのおもな内容は、次のとおり。
1 投資にあっては、危険分散のために少額ずつ、何回にも分けておこなうべし。
2 朝夕よくよく、みそをすり、こしてみそ汁をつくり、みそかすにはダイコン、カブ、ネギなどの皮やへたを漬けてみそ漬けにし、使用人のお菜にせよ。
3 米が高いときは、まず主人が雑炊をたいて食べ、その次に使用人にも与えよ。
と、いったぐあい。こうでもしなければ、とても巨万の富を残すことはできないでしょぅ。宗室の遺訓を読み飛ばすか、しつかり心に刻み込んで実行するか、さあ、あなたはどちら?

「講談社+α文庫」所収

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